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レポート

2017.05.03
38年前の輸入住宅リフォーム

38年前の輸入住宅、リフォームのご紹介です。私が輸入住宅の草分者ノースウエストホームズ(株)船越社長の元で、働かせて頂き、その時完成引き渡ししたお住まいです。

バブル景気が始まる前でした。

埼玉県久喜駅の東口を降りると舗装したばかりの広い鮮明な黒々したアスファルト道路が1本堂々と駅からまっすぐ延び、駅周辺には2~3階建のコンクリート造の事務所らしき建物が点々と出来つつありました。

この地域が大々的に開発され新しい町ができるのだなぁ~と思いながら5分も歩くと右も左もどこまでも続く広い田園風景に変わってしまいます。当時、私が勤めた事務所の有る赤坂から現場へ通った私は、この田園風景の長閑さを前にするとすべてから解放されたようで、身も心も生きかえり、清々しい気分にさせられたことを今でも覚えております。

そんな田園の中のおしゃれな一軒として、ひと際目立つ姿として完成したこちらの住まいの周囲には現在きっちりと住宅が立ち並んでしまいました。数多くのプレハブ規格住宅とは、一線を画す個性有る存在感のある建物として佇んでいます。

今迄にも4~5年に一度小さなメンテナンスをさせて頂いて参りましたが、近年お気に入りの暖房機:オーストラリア製バルカンヒーターが使用不能、煙突よりの雨漏、一部腐食、屋根材コロニアルの老朽化、外壁の汚れ、扉錠の不調、窓錠の不調、台所のイメージを変えたい等々、問題が多発。オーナー様はすでに退職されており老後に備え、建て替えするか?、大修理をするか?の決断を迫られる事態と思われたようです。

オーナー様は、現在のドンナハウスの展示場をご覧になられたことがありませんでしたので、新しい輸入住宅の傾向もお見せしたく、弊社へお越し頂き、お打ち合わせをさせて頂きました。38年前とは違う新しい建材等にもご興味を頂き、新築にも気持ちは動いたようですが・・・、弊社のお勧めはリフォームでした。

理由は

〇現在のお住まいは雨漏りが一部あるものの基本となる構造躯体に大きなダメージがない

 部分補修をすれば、あと30年以上は住むことが出来、構造は問題無し

〇性能面でも木製のフレームの断熱二重ガラスのサッシ、90m/mの断熱材、建具の高さ2m3cm や、ダグラスファーの木材を使った構造と一般の新築住宅の水準以上

〇屋根は当時のままのコロニアルですので、金属製の屋根に葺き替える。

〇外壁の補修・塗り替え

〇台所は器具交換ではなく、根本的に計画を練り直し、イメージを全く変える。  

等々の方向で、リフォームの総費用1,000万円くらいの費用で抑えられる。

現在の建物を解体し新築するとなれば、解体・本体・空調やカーテンその他諸費用を含め、今までとおなじグレードを求めれば、4,000万円は下りません。「これから30年位の生活出来る場として考えるなら、リフォーム」を強くお勧めさせて頂きました。

おおげさな言い方をすれば"地球資源の保存”からも、また、"大切なお客様の資産保存”からも、重要、大切な判断であったと考えております。

外観

After

外壁の補修・塗り替え、屋根の葺き替えを行いました。

キッチン

Before

〇シンク・コンロの位置が窓に背をむける状況でした。

〇換気扇の排気ダクトが長く、排気効率がよくありません。

〇有名なキッチンデザイナーオリジナルの製作品でしたが、貼もので表面化粧材が剥離してきました。

After

〇以前のシンク・コンロの位置が背面作業台・収納になりました。

〇手前の大きな2つの引き出しには、鍋やフライパンが入ってます。アメリカでは、Base Pots and Pans Storageと言っています。Kraftmaid社

〇窓側にシンクコンロを配置。明るい雰囲気の調理スペースとなりました。

〇コンロ隣に大型の収納を設けるべく、普段使わないものは目につかない様に配慮しました。

ダイニング

After

今まで物置台になっていた立派なダイニングテーブルも、収納が上手に整ったため、存在感のあるインテリアの重要家具となりました。Bay Windowより、庭の景色を楽しみながらの食事ができるようになりました。

カテゴリー:話題の住宅

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