ホーム » レポート » 英国風の住宅

レポート

2011.06.21
英国風の住宅

外観は伝統的なデザインで、室内はリゾートホテルをイメージした豪華な家

外観は伝統的なデザインで、室内はリゾートホテルをイメージし豪華な装飾で重厚さを演出。千葉県習志野市に建つY邸は、シンメトリーの重厚感あふれるトラディショナルなフォルムで伝統的なデザインのジョージアンスタイル。施主様がこだわった装飾や細かなディテイールはドンナハウスの得意分野であり施主様も大満足。今回は、この家のオーナーでいらっしゃいますY様にいくつかご質問し、お答え頂きました。

シンメトリーの重厚感あふれるトラディショナルなフォルム

Q 家造りに関してどの様な御考えをお持ちでしたか

A 私は旅行が好きで世界43カ国旅行してきましたが、旅先でたまには格式の高いホテルに泊まる事もありました。そういうホテルでいつも思った事は、「人生で最も長く居る時間がこのような空間であったらなぁ・・・」その思いが私の理想の家になったわけです。

リゾートホテルのスィートルームに泊まっているような家毎日がリゾートホテルスィートルームに泊まっているような家、そして50年経っても資産価値が落ちる事の無いアンティークのような家が造れれば大成功と考えました。
しかし限られた資金の中で達成させるには相当な経験とノウハウを持った「その程度、普段日常的にやっていますよ」と言ってくれるようなハウスメーカー選びが課題となりました。家は一生に一度か二度の最も高い買い物です。そのためには50年単位で考えられるような、丈夫で強い家が欲しかった。

外観外観
華美でなく、飽きのこないそして重厚感、ノスタルジー性、格式を感じさせるジョージアン様式が理想でした。

シンメトリーにこだわった窓窓はシンメトリーにこだわりました。そのこだわりや拘束性というものが、見る者の心を打つのだと思います。
1階と2階の窓の高さ寸法を1階の方を大きくし、壮大に見せる工夫をした事など、細かい点にも気を使いました。完全に居空間だなと感じさせることができて、真のジョージアン様式を表現出来たと感謝しています。

Q Y様は一般の方に比べて、建築にかなり御詳しいほうだと思いますが、特に気にされていたのは何ですか

建替えしなくて済む家A 50年、60年、100年経っても、建替えしなくて済む家。
当然多少の修繕も必要になってくると思いますが、屋根、外壁、その他を含め、メンテナンスフリー(張替え、塗り替え無し)を目指しました。同時にデザインの飽きのこないもの。100年経っても「良い」と感じてもらえるような家を目指しました。良いデザインは1000年経っても普遍だと思います。
当家は全館空調冷暖房になっておりますが、断熱性能には特に配慮しました。家の何処に居ても、いつでも気持ちの良い空間造りを目指しました。

住む人のライフスタイルや感性にマッチした家以上の2点については、初期投資に多少のコスト増となっても、修繕費やエネルギーコストを予想以上に圧縮していきます。計算すると、結構あっというまに初期投資を回収してしまうのではないでしょうか。またコストばかりでなく、住む人のライフスタイルや感性にどれだけマッチしたデザイン性や機能性を持たせられるかも、重要だと思います。

Q Y様が、リビングに求められた事をお聞かせ下さい

リビング

エントランスA リビングは家の中心であり、最も広く、しかも多用な生活シーンに対応しなくてはなりません。
狙いとして、高級感、洗練性、格式、暖かみ、安らぎ、多機能性、など大変欲張った多くの要求を満足させたいと思っていました。しかし、ニュアンスを違えるとチャンポンになってしまうリスクもあり、どの様な表現方法を採るべきかが難問でした。そんな迷走の中、社長をはじめドンナハウスの方々から多くのアドバイスやディスカッションの場を頂き、除々に「これだ!」いうものが固まってきたように思います。

リビングそれは、工事が始まり段々と出来上がっていくプロセスを見ながら考えるゆとりがあったからこそ、可能であったように思います。そのゆとりは「いいものを造りたい」という施主の願いに対し、ドンナハウスのスタッフ一同が当たり前的に応えてくれる姿勢が無ければ、生まれなかったゆとりのように思います。

リビング家造りにおいて、メーカーとのさまざまなやりとり、考えたり想像したりする活動そのものを充実させる事が出来れば、家造りという人生の大きな事業に対し、単に物を買うだけでない、人生への彩りといったようなものを添えられるように思います。

暖かく洗練されたイエロー色の壁そんな中、注目のリビングは「これだ!」と思えるとても満足できるものが、結果として創造されるに至りました。
それは当初考えていた「こうしたらどうなる」という理屈よりも「出来上がって見た瞬間!」というのが実感です。
床上の巾木の上の縦20cm位の装飾。これは、伝統に乗っているが、もしかしたら建築史上でも類の無い初めての新しい装飾の仕方で、出来上がりの瞬間がとても不安でした。結果としてその不安は杞憂となり、それどころかカーテン一本でもかぶさって見えなくなることが惜しくなるような、芸術作品に仕上がってくれたように思います。
暖かく洗練されたイエロー色の壁に溶け込んでいるその白い装飾は、他の家に無い我が家だけの誇りのひとつになっています。

天井軒下飾り
天井軒下飾り

天井軒下飾りここまでの装飾はドンナハウスの持つ高いノウハウと、人的資源がなくては物理的に出来なかった事です。
これらの装飾によって部屋の格式やグレード、訴えかけてくる感覚が全く違ってくるのだということが、よく身にしみてわかりました。

天井軒下飾り家を見に来られる方も感動されるようで、皆さん口が開いた状態で御覧になられているようです。住む側にとっても、早くこういった家に住む資格があるような立派な人間になれと、訴えかけてくるような気がします。

バスルーム
バスルーム

バスルーム南の夕暮れ時のビーチをイメージしました。
南洋のサンセットの最も美しく見える光景は太陽の周りがパープル色に見える事は知られています。そんな光景を砂浜に肘をつきながら、体半分を波に遊ばれて、眺めている自分や家族、そういった事をイメージしました。
成功だったと思います。しかもその砂浜のサイドには宮殿がたっているようなイメージも、梁やポールのおかげで、作れたような気がします。

Q 最後に、当社に決めた理由をお聞かせ下さい

リビング 壁 ドンナハウスA 技術力(デザイン力も含む)、信頼性、対応と機動力、価格の4点を中心に考え、かなりの展示場を見学し、ハウスメーカーとの接触をしてきました。
価格中心主義で、契約直前までいったメーカーもありましたが、そのメーカーでは自分の目指すような家造りがノウハウ的に無理であることがわかりました。

ベットルーム標準プラン主義のところと、そうでないドンナハウスのようなところとの差がこんなにあるとは知らず、唖然としました。
また価格においても、自分の目指すような標準外仕様だと、逆に高くついてしまうこともわかりました。
当時、住宅雑誌は殆んどくまなく目を通していましたが、本物を感じさせる輸入住宅メーカーは何社も無いという事には気づいていました。
ドンナハウスもそのうちの一つであったわけですが、ただ欧米住宅の真似という感じではなく、何か日本人の感性に訴えるものを持っている作品が多いという感想でした。造りやデザインは欧米の住宅そのものですし、今実際住んでみて、普通の輸入住宅と明らかに違う、ホンモノの洋館というのが実感です。

椅子しかし向こうの洋館にありがちな何かバター臭いような違和感を全く覚えないのです。大正ロマン期を中心とした戦前の日本の洋館も、訪れてみると似たような感覚を覚える事があります。何故かは、今でもはっきりわかりません。ですが住んでみてはっきり言える事は、憧れで夢に描いた映画の世界で見るような輸入住宅そのものが存在し、一方同時に日本人としての懐かしくノスタルジックな感覚を誘うような安らぎの空間が共存できるということです。

車や物でも、見た瞬間、乗った瞬間「いいなぁ」と真に実感できることがあるものですが、一生に一度か二度の最も大きな買い物でそれが実感できる事は、大変ラッキーな事だと思っています。

カテゴリー:話題の住宅

Page Top