レポート
滋賀県近江八幡でご注文頂いた、M様のお住まいをご紹介致します。
近江八幡は豊臣秀次の築下町で、北陸より大阪への水路である琵琶湖に面し、昔から商業等大変栄えた町です。近江商人発祥の地でもあり、数年前話題になり解体せずに文化財として残すことになったあの豊郷小学校の設計者ウイリアム・メレル・ヴォーリズが大正~昭和初期に手掛けた洋館がたくさん点在する町でもあります。実はM様の奥様はヴォーリズの設計したレンガ造りの洋館でお育ちになられたそうです。
M邸はM様ご夫妻とお嬢様ご夫婦との独立した設備を各々持つ2世帯住宅、3階建てで、ケーキ教室も併設されています。
窓廻り、軒下をモールディングでアクセントをつけました。
玄関入口を2階バルコニー下に設けライムストンを積み上げたイメージで作りました。
庇のブラケット・階段手摺りをロートアイアンで飾りヨーロッパの建物のイメージを表現しています。
明るい開放的なアプローチで敷石と芝のグリーンのコントラストが大変美しく仕上がりました。奥に見える桜が満開の時は、さらに美しく飾ってくれる事でしょう。
当社のインテリアコーディネートで家具・カーテン・備品等、お手伝いをさせて頂きました。造作の飾り棚には、お気に入りの置物や本が並べられています。
暖炉及びその敷台はライムストーン。居間のシンボルとして上品に仕上がっています。
ダイニングセット・カーテンは、アメリカより取り寄せました。
対面式で白のキッチンセットでまとめました。
3階に設けた、ヨーロッパ風のモダンなダイニングキッチンです。
透明ガラス扉を通して隣のバスルームも視野に入れた広さを感じさせる洗面室。背面では洗濯からアイロン掛け迄の作業が出来るように設備が施されています。
外国からのお客様が多い為、外人の方にも使い易い設計にしました。撮影させて頂いた時もニュージーランドからのお客様がおられました。
玄関を入ると2階迄吹き上がる大きな階段が目にはいり奥行きの有る空間が広がります。繊細なデザインのアイアン手摺り格子と木を組み合わせた階段は、優美且つ安定感のある仕上がりで初めてM邸を訪れる方の目を引きます。
将来的なことも考え1階から3階迄、エレベーターを採り入れました。
フランスでパテシェの修業を積んでこられたお嬢様の教室です。
ご興味のお有りになる方は、当社のホームページよりリンクされている「サロン・ド・アール」を御覧下さい。